ダイエットと糖尿病
こんにちは。まるほ(Maruho)です。
最近雨続きですね...もう7月も後半に差し掛かるというのに。
街の小学生たちが重い荷物を抱え、友達とはしゃいで下校している...
これから始まる楽しい夏休みに心躍らせながら...
そんな姿が、本来この時期には全国で見られるはずなのですが、コロナ禍の影響でどうもそういうわけにはいかなそうです。せめて良い天気になってほしい...
天気は気分に関係しますからね。そんな論文もあったような気がします。(たぶん)
来週以降、良い天気になることを期待します。
ダイエットと糖尿病
さて、今日はダイエットと糖尿病について。
先日、こんなツイートを見かけました。
崎谷先生的な考えだと脂肪(PUFA)は燃焼させるのではなく、肝臓からデトックス(代謝)して排出するのがいいと。
— アンチエイジングな猫 (@antiaging_cat) 2020年7月16日
痩せるためには脂肪を燃焼させるのではなく糖を燃焼させる方が健康的。
賛否両論ありそうだけど、低脂質にして糖代謝意識してたくさん食べてるけど体脂肪減ったからしっくりきちゃう。
少し引っかかったので、私も引用リツイートしました。
糖尿病患者の場合、血糖値上昇によってインスリンの効きが悪くなり、肝臓含め細胞での糖代謝が上手く機能しなくなります。
— まるほ(Maruho)@TONYO2020 (@DM_TONYO2020) 2020年7月16日
糖を上手く使えない体は、脂肪を利用した嫌気的な代謝によってエネルギーを確保するので、ケトンが溜まり、ケトアシドーシスが起こることも。 https://t.co/tBVC2t0qF3
インスリンが効きにくいということが、代謝全般に影響するということを覚えておかなければなりません。
— まるほ(Maruho)@TONYO2020 (@DM_TONYO2020) 2020年7月16日
やはり糖尿病患者はまず糖質を抑えようという意識が重要だと感じます。
お先に結論!
何が言いたいかと言うと、糖尿病患者はダイエットという言葉に惑わされず、正しい情報を集め、糖尿病のメカニズムをきちんと理解して適切な食事コントロールをすべきだ、ということです。
コロナ自粛で健康志向が高まった結果...
コロナによる自粛要請の結果、国民のおうち時間が大幅に増加しました。長い時間自宅にいることで、自身の健康管理や生活習慣と再度向き合おうとする方が増え、国民全体の健康志向の高まりが見られました。
そんな中、ツイッターでは「ダイエット」というワードが増えたような気がします。健康志向が高まれば、必然的にダイエットにもつながりますから、至極当然のことです。
しかし、ダイエットというワードは、一歩間違えると悪魔のワードにもなってしまいます。
『ダイエット』というワード
世の中の美を表すアイコンは、俳優やモデルといったスリムな体系の人たちが多く、そこをゴールとして多くの人がダイエットを行います。
ダイエット自体が悪いとは全く思っていません。むしろ、自分の体を思いやり、健康的な体を作るのに必要なことだと思います。
しかし、人間社会には、絶えずルッキズム(外見至上主義に近い意味)があります。そうした社会圧に過剰に反応してしまう人たちは、「痩せる」ことこそが全てという錯覚に陥り、身体の健康を無視した過剰な減量を行ってしまうのです。「ダイエット」という名目のもとに。
そして、痩せるため「だけ」に考えられた、体に異常をきたすような酷いダイエット論がとても多いのです。
私は、糖尿病患者の方々がそういった情報をうのみにして、さらに健康を害することがあるのではないかということを、少し危惧したのです。
健康な人、糖尿な人
また、健康体の人が行うぶんには、方法論含め医学的にも間違っていないが、糖尿病患者という事を考えるとあまり良くないというものもあります。
私が引用リツイートさせていただいたものは、まさしくその部類に入ると考えています。
そして、このような情報に惑わされるのは、身体の健康を気にするようになったばかりのころが多いのです。気にするようになったばかりのころは、構造を把握していないがためにそれっぽい論説に騙されやすいのです。
情報を正しく入手するために
自粛で皆がおうちにこもっている今、ダイエットや健康に関するコンテンツは勢いを増しているため、正しい情報も間違った情報もたくさん流通し始めています。
私達糖尿病患者は、正しい情報を取捨選択し、自分の健康を守っていくことが重要だと思います。
具体的に、どうすれば正しい情報を得て、日常に生かすことができるのかを書いていきたいと思います。
正しい知識で正しい治療!大事なこと
1. まずは病院の言う事を守ろう!
まずは通院している病院で言われたことをきちんと守りましょう。わからないことは勝手に自分で判断せず、主治医に聞いたり、看護師に聞きましょう。相手は医学のプロ。たくさん甘えましょう(笑)
2. わからないことは逐一メモしよう!
「こんな時どうすればいいのだろう」「これはやっても大丈夫なのか」と思ったら、スマホでもメモ用紙でも、とにかくメモしておきましょう。メモしておかないと忘れてしまいますし、何よりメモをするというワンクッションの動作があるだけで、少し冷静な目で見ることができます。そして、次回外来にかかった際、主治医に相談しましょう。
3. 体のメカニズムを学ぼう!
糖尿病はインスリンが十分に働かないために血液中の血糖値が高くなってしまう病気です。ですが、何故血糖値が高くなると体に良くないのか、インスリンが出るメカニズムはどうなっているのか、きちんと説明することができるでしょうか。体はあらゆる機能が複合的に働くことで安定を保っています。一見関係のないような事柄が、実は深く関係しているという事はよくあります。そのため、一般的に知られている基本的な知識+α の学びをしましょう!自分の体のことですから、学んでるとだんだん楽しくなってきますよ!
4. 自分で考えよう!
勝手に判断するなと言っておいてなんですが、自分で考えることも大事です。むやみやたらと自己判断で行動してしまうのはよくありませんが、「これをやったらどうなる」「これ食べたらどうなる」といった些細な疑問に対して、自分なりの回答を作り出すように心がけましょう。答えを出そうとすると、必然的に様々なことを調べなければならなくなります。すると、糖尿病への理解が深まりますし、自分のことがどんどんわかってくる気がして嬉しくなります!
5. 糖尿病患者のための大きなサイトを参考にしよう!
現在は糖尿病患者も多いため、糖尿病関連のWebサイトも増えてきています。しかし、その分あまり信ぴょう性のない情報を載せているところも少なくありません。しっかりと専門医が監修している、学会や糖尿病関連の大きな企業が運営するサイトは信ぴょう性が高く、参考になります。
糖尿病サイトリスト
・糖尿病情報センター(国立国際医療研究センター):http://dmic.ncgm.go.jp/index.html
・糖尿病サイト(ノボ・ノルディクス):https://www.club-dm.jp/
・糖尿病ネットワークDiabetes Net.(創新社):https://dm-net.co.jp/
・糖尿病リソースガイド(創新社):http://dm-rg.net/
・知りたい!糖尿病(日本イーライリリー):https://www.diabetes.co.jp/dac
・糖尿病情報サイトDMTOWN(サノフィ):https://www.dm-town.com/
こんなところですかね。
また長々書いてしまいました。
では皆様、ごきげんよう。
まるほ
Twitter数日見てて思ったこと
まるほ(Maruho)です。
2020年7月16日にブログとツイッターを同時に開始して、5日ほど経ちました。
もしこのブログを読んでくださったら、何でもいいので何かコメントを頂けるとありがたいです。まだまだ糖尿病について知らないことが多いので、皆様のお気持ちを聞きたいです。
もしこんな内容について書いてほしいというリクエストがあった場合も、よろしくお願いいたします。
↓初回ツイート
新しいアカウント解説しました!ブログも初めて開設しました。あまり更新頻度は高くないと思いますが、よろしくお願いいたします!
— 十雲(Tokumo)@TONYO2020 (@DM_TONYO2020) 2020年7月16日
ブログを読んでくれる人が増えたらいいなーと思ってある意味宣伝のような形で始めたTwitterでしたが、同じように糖尿病を抱える方々とたくさんつながることができ、様々な発見もありました。
今回は、ブログ・Twitterを始めて思ったことを少し書きたいなと思います。
糖尿病を抱える方の多さ
Twitterを始めたときに私がまず一番に行ったことは、糖尿病関連のアカウントをフォローするということでした。
専門的なツイートを行う医療関係のアカウントをフォローした後、実際に糖尿病を抱える方々のアカウントを探してみました。
まあ数名、フォローできればいいかなぁーなんて思っていましたら……
めっちゃ糖尿病の方のアカウントがありました。
自分の想像をはるかに超えた数のアカウントがありました。
正直、これにはびっくり。
そして、もっと驚いたのは1型糖尿病の方のアカウントが多いことです。
2型糖尿病は、一般的には生活習慣からの発症が多いので、そういった方のアカウントは多いのかなとなんとなく思っていたのですが、1型糖尿病の方がこんなにいらっしゃるとは思っていませんでした。
そのため、自己免疫疾患でないものの、元々のインスリン量が少なく、半永久的に注射をしなければならないかもしれないので、1型の人と近い部分があるのかなと感じています。
これだけの方々が糖尿病と戦いながら毎日を過ごしているんだと考えると、すごく励みになりました。
同じ糖尿病患者の方々を救いたいだなんて息巻いて始めて見たTwitterでしたが、力強く生きる皆さんを見て、むしろ私のほうが励まされる形になりました(笑)
糖尿病を抱える方々がおかれる状況
私は、これまで薬剤治療のみだったために、自分が糖尿病であるということをあまり自覚しないまま生きてきました。
そのため、インスリン注射が本格的に導入されることになってはじめて、「自分は糖尿病患者になってしまったんだ」という自覚が芽生えました。
しかし、学生であることと、今日のコロナ情勢もあり、日常生活における糖尿病患者の苦悩という部分をまだはっきりと認識していませんでした。
ですが、先日放送された「アンサング・シンデレラ」の初回放送が、1型糖尿病を抱える少女たちにフォーカスした回で、それを見た糖尿病患者の方々の様々な意見を見ることができました。
日常生活でのインスリン注射の苦悩、絶望感、虚無感………
そして、世間からの見られ方、周りの人の理解の薄さ、心無い言葉………
糖尿病患者の方々が抱える、心の傷や苦悩を肌で感じることができました。
正直、見ていて辛いツイートもありましたし、これからの未来を考えて怖くなったものもありました。
ですが、同時にそれをどう受け止めるか、どうわかってもらうかというポジティブな意見も見ることができました。
ひとりひとり、生活する環境、置かれている状況が違う以上、自分の意見を押し付けることはできません。
ですが、こういったポジティブな意見が、糖尿病患者の方々の間で、もっと広まればいいなと心から思いました。
アンサング・シンデレラの感想を見る限り、比率としてはやはりマイナスな意見が多かったですが、そのなかで非糖尿病患者の「理解度の低さ」というものが一つ要因として浮き彫りになったような気がします。
少し生物学的な話になりますが、糖尿病は遺伝的な要因でなりやすかったりすることもあります。
人類において、もはや自然淘汰という概念はあまりないでしょう。
今後、人類の生活習慣の悪化と糖尿病遺伝子の遺伝により、糖尿病患者は増えると思います。
もし、今からでも世間の糖尿病への関心・理解を深めていくことができれば、将来、私達のような糖尿病患者が感じる世間からの目を少しでも緩和することができるのではないかと感じています。
そのためにも、糖尿病患者としてしっかりと世の中へ発信し、糖尿病というものを理解してもらいたいなと感じました。
ブログ
ブログについてははっきり言ってこれが2回目の投稿なので、今後もう少し皆様の反響があってから思うところが出てくるのではないかなと思います。
このブログを見てくれた方、もし面倒でなければコメントをしていただけると嬉しいです。
内容は何でも大歓迎ですが、糖尿病であったがためにこんなことが起きたとか、こんなことを思ったとか、そういったことを書いてくれるとよりありがたいです。
あまり長くなってもあれなので、今回はこの辺で終わります。
次回は、ダイエットと糖尿病のことで少し気になったことがあるので書こうと思います。
それでは皆さん、ごきげんよう。
まるほ